独立して継続する人の考え方

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個人事業で仕事をし始めた人、あるいは起業をしたばかりの人は、最初の半年はいわゆる「お祝い受注」的なものがある人もいるし、周りの人たちからも仕事を受ける機会が増えていく。

「起業しました」「こういうことをやります!」と今までお世話になっていた人たちに声をかけ、Facebookで発信していると、最初の数件の仕事は意外とトントンと決まることが多い。

「やっぱり独立して正解だった!」と嬉しい気持ちはよく分かるが、ちゃんと軌道に乗せていくのはここからが難しい。

問題はその後。半年〜1年経ったあたりからは、まず間違いなく「成果」を見られ始めることになる。
営業だけしていても肝心の納品が追いつかなくなり、納品が滞ると最初のご縁でいただいていた仕事も途切れて、より営業活動に注力せざるを得なくなり、、という負のサイクルに入ってしまう。

いかがだろうか。あなたの周りで起業した・脱サラした人たちの顔を思い出してみると、十中八九はこのパターンではないだろうか。こうして過半数の人たちは1年以内にいつの間にか見かけなくなっていく。

一方で上手く継続し続ける人というのは、この逆のことをやり続ける。

今までお世話になっていた人に声をかけることは当然行うのだが、「仕事ください」コールではない。

1つ、独立をする大きな理由は、サラリーマン時代に付き合っていたりお世話になっていた人たちに向けては、自身が組織の中にいてはどうしても解決することができないお困りごとがあり、彼らが抱えているお困り事に対して「自分が独立すれば、役に立つことができる」というものが非常に大きい。

サラリーマンでは出来なかった色々な条件(お金の面や、体制の面、時間的なところ、などなど)を、独立することによって100%自分自身の思い通りにすることができる。だから「独立しました!こういう形でお手伝いさせてください」という話が通じるのだと思っている。

あるいは今までそういった成約条件があるが故にお付き合いすることができなかった人たちに向けて、何か一緒にトライすることができるようになるかもしれない。

そして何よりも大事なのは、受けた仕事できちんと成果を出し、次の仕事への継続、あるいは「この人良いよ」と紹介してもらえるようにするのだ。

仕事のご縁を繋いでいくというのは、そういうことではないだろうか。

仕事を継続・リピートしてもらうために、あるいはクライアントを紹介してもらえるような仕組み・仕掛けは人それぞれだが、そこに自分なりの知恵を絞るのだ。まがいなりにも経営者であれば、本来は最も汗を描くべきポイントはまさしくその「仕組みづくり」に対して、脳に汗をかこう。

最近は世の中で「独立」や「副業」ブームだし、実際に世の中の変化的には追い風だと思うが、本来の目的である「自分自身の名前で仕事をすることで、今まで出来なかった形で貢献することができる」という愛を忘れては終わりだと思う。

「稼ぎたい」「自分で好きなことをしたい」といった欲求も当然理解できるが、それらを言うには10年後に十分な実力をつけてからで良いのではないだろうか。

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