起業したての時は、「売上」とか「人脈」とか「案件」とか、そういった目に見えるわかりやすいものに飛びついてしまう。
起業したての時こそ、当然「目の前の一円を稼ぐ」ということが何よりも難しいのでそこにコミットすべきだし、ビジネス的にはマネタイズを先送りするのはイケテナイ。
なので当然ながら「目の前の一円を稼ぐ」ことをしながらも、同時に「不確実なもの」を大切にする、という感覚がないと長くやっていくことは難しい。
不確実なもの、目の見えないもの、わかりにくいもの。そいうったものにこそ価値がある。
例えば、信頼。
「とは言っても最初の頃は『信頼』よりも『売上』が大事でしょ?」
と言っている若い人ほど要注意。
売上は大事。でも、それ以上に信頼を反故にするような仕事の仕方していたら、若いうちの数年間で気づけばその人は干されてしまう。
業界の偉い人は皆つながっていると知ろう
特に東京にいると、仕事なんでいくらでもあるのだと錯覚してしまう。
でも、例えば売上10億円のオーナー企業の経営者というのは、その界隈でほぼ全員がつながっている。
これは売上100億円企業の経営者も同じだし、上場企業は上場企業同士でつながっているし、売上規模だけじゃなくて業界や特定の領域で偉い人たちは皆つながっている。
一度、オーナー経営者の界隈で「あの人って微妙だよね」とか「信頼できないよね」という認定をされると、その界隈の人たちと仕事をするのは無理になる。
例えば「信頼よりも売上」を選択した28歳のフリーランスの人が、信頼を反故にしてある領域で1人の偉い人を敵に回したとすると、それはつまりその周辺領域にいる50名を敵に回したと同じことなのだ。
フラクタルでいうと例えば業務委託、フリーランス、人材、コンサルティング界隈の人たちとはつながっていて、新しく出会った人でも当然ながらFacebookで共通の知り合いが2桁以上いる、なんてことはザラにあるわけで。
でもそんな中では親しくなった経営者の方から「そういえば〇〇さんっていう人、知ってる?どう?」みたいに聞かれたことは今までに複数回ある。
もちろん僕自身が「〇〇さんは微妙です」とは言わないわけだけど、そうやって情報は出回っているということを肝に銘じておこう。若い時ほどそれを忘れてしまう。
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わかり辛いもの、不確実なものにちゃんと自分の時間やお金や思考といったリソースを投下しよう。
その話はまた別の機会で深掘りしてみます。