サーキュレーション社が毎年出している「プロシェアリング白書」という独自のレポートがある。
彼らの上手いところは「プロシェアリング」という言葉を作り、それを浸透させたこと。
従来の「顧問」とか「業務委託人材」とかではなく、「プロのシェアリング」という言葉を作ったことと、地方中小企業向けに一気に営業(と地方銀行との提携)を行ったことが、上場のエンジンになったのではないだろうか。
サーキュレーション社の考察ではなく、彼らが出しているプロシェアリング白書の話だが、これはフリーランスや副業人材を活用する企業と、その業務を担う業務委託人材側の市場感について調査したレポートで、うまくまとめられている。
フリーランス業や副業をしたい人たちはぜひ、目を通して見ると良いと思う。
副業・業務委託系のテーマや傾向、単価などについてもマーケット情報が記載されているからざっと読んで欲しいのだけど、その中でも僕が興味深いなと思ったのは「外部人材への期待値」について。
「専門領域へのアドバイス」を重視するということは、次の3つのいずれかの状態だという仮説がある。
1、企業の既存事業をさらに深化させるため
2、企業がもとの専門領域とは異なる領域(新規事業。アンゾフ的にいうと「新しい市場」もしくは「新しい技術領域」など)に出ようとしているということ
3、マーケティングやDX領域など、今までになかった領域
└売りモノではなく「売り方」が新しくなる(Webマーケティング)
└社会環境の変化に伴い、社内の働き方が変わる
└ビジネスモデル自体が変化する(SaaSの台頭など。サブスク化)
いずれにせよ、フラクタルはまだまだ当分の間、専門領域では勝負しないというスタンス(というか戦略っぽい考え方)でありたいし、専門性を持たずに「実績を」「ポートフォリオで広げる」という考え方は間違ってないのではと思う。
専門性で勝負するというけれど、よほどの専門性を除き大した専門性ではない。
「営業が得意」とか、よく言うよ。。と思う。
営業やマーケティングが得意なプロ人材は、エージェントサービスに登録なんてしないって。
専門性で勝負すると言うことは、コモディティになるということ。それを書いた記事はこちら。
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コンサル業として最初の1点突破(実績を作る)考え方を書くと、以下のようになると思う。
・入口はあくまでも「人件費の代替」。企業が社内で推進できない領域で物事を前に進めるという価値
・業界、企業規模、テーマを分散させ、経営に関することはなんでも応えられるという実績を作る
・実績ベースで風呂敷を広げ、上流から入れるようにする&中長期の施策を提案出来るようになる
フラクタルの戦略は、「比較されない(専門性で勝負しない)」ということ、そして「狙うは企業の人件費のリプレイス」だということ。
多くの人や企業が「得意なこと」とか「専門性」と言えば言うほど、フラクタルはブルーオーシャンになっていく。