チームをマネジメントするー
カッコいい言葉の響きですが、それが5人であれ、10人であれ、基本的にはチームメンバー全員をマネジメントすることは難しく、また非効率であるというのが僕の考えです。
「マネジメントとは何か?」と聞かれた時に、あなたはどう答えますか。
マネジメントとは、「1+1>2」にすること。
つまりは2人のチームメンバーなら、2人以上の価値を生み出すことであり、5人いれば5人以上の価値を生み出すこと。これがマネジメントだというのが僕の考えです。
日本企業的にマネジメントとは「管理」と訳される意味のニュアンスが強いですが、文字通り中間「管理職」の仕事が管理にあるならば、どんどんとその「管理」の価値は薄れていく。なんなら今の時代、管理職の価値はほとんどの場合がマイナスだからです。
念のため書きますが、管理職の価値は”低い”のではなく、”マイナス”だということです。要は赤字です。
大企業で年収800万円の課長や1,000万円の部長の市場価値はほぼマイナスです。それに気付けない(気づいていない)のは本人とその家族だけ。
大企業やイケてる会社の多くは、20代後半〜30代前半の優秀なプレイヤー(管理職一歩手前の人たち)が稼いでいるから成り立っています。
管理するだけの管理職は要りません。なぜならば、今の時代は優秀な人や、ノウハウ・経験者というのを外部からより手軽に調達することができるからです。
昔は「まず採用して」「時間をかけて育成して」「3年〜5年でとりあえず仕事ができるようになって」「30代からようやく本番が始まり」「40代になってまともな仕事に向き合えるようになる」というのが流れでした。
でも、今や30歳前後で圧倒的に優秀な人材は市場に出ています。遅くとも30代半ばまでには自分の名前で仕事をしている人たちがたくさんいる。
企業を主語にすると、20代〜30代の人たちを「管理(マネジメントの意味合いで)」する人のコストを全部省いて、もちろん20代の育成対象者も8割は削って、そのフィーで外部の成果が出せる人に依頼をする方が圧倒的に生産性が高いのです。
本来、マネジメントラインの仕事であり役割であり価値は、社内の2割の人材をいかに伸ばし、成果を出せるような仕組みや施策の意思決定をすることです。足りないピースは「俺が育成でできるようにする」ではなくて「外部から調達して組み合わせる」ことです。なぜならば「俺が育成する」には時間がかかりすぎるからです。
育成というのはどの企業にも共通する課題ですが、本来は「育成が仕事」という管理職はありえない。
なぜならば育成は手段であり、目的はミッションの達成だからです。
マネジメント対象は1人で良い
もちろん、人を育てるのは重要。企業の本質は「人」です。僕もそう思う。
育成やマネジメントに悩む人たちに向けて僕が言いたいのは、まず誰か1人をちゃんと育てるのです。
本来は「育てる」のではなくて、育つ可能性がある人を採用し、その人に育つ機会を提供する。これが経営者や管理職の仕事なのです。
他のメンバーよりも何よりも、まず可能性の高い1人の機会を最大限に作る。
そうすれば勝手に育っていく。優秀な人は自分のために自ら成長します。
その1人が、また次の1人の機会を作り、ということを繰り返して組織が強くなっていきます。
リーダーの役割は、それぞれの人の可能性を見つけ、役割を与え、機会を作ることに他ならないのではないでしょうか。
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企業のビジネスをお手伝いすることを生業にしている外部人材(例えば弊社もそうですし、その他にも優秀な個人の方々や、小集団のチームはたくさんある)は、管理コストがかからないことが企業にとっては圧倒的にメリットになります。
必ずしも業界経験者である必要はなくて、一定以上に能力が高い人やチームに対しては、新卒に支払うコスト(例えば大体月30万円)とかのフィーで、何倍もの成果を出すことができる。
中小企業であれば、本当に優秀な新卒は入ってこないし、中途でたまーに応募してくる「お!優秀かも」という人は、なんらかの理由を抱えていることが多いのです。
別にディスっている訳ではなく、市場構造がそうなのです。だからこそ企業経営者は、うまく「自社の中の社員と、外部に依頼する領域」をミックスさせながら企業成長を目指していく方が、スピードが速くなる。あらゆる時間をお金で買うからです。
もちろん弊社も社員はゼロで、2期目に入って4ヶ月目になりました。
おかげさまで売上も順調に伸びており、実績もできてきた。まだまだスタートしたばかりですが、業務委託で優秀なメンバーに関わってもらう事業スタイルが、ひとつ方向性として固まってきたのだと思っています。
「何から手をつけて良いかわからない・・」という経営者様、ぜひお問合せお待ちしています!
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