現場と経営の乖離を埋める バイアウト後の事業PMIで業績/組織の回復に寄与

  • 副業マッチング事業
  • 従業員数:50名程度
  • 売上:130憶

お客様プロフィール

上場投資会社の子会社で、副業マッチング事業を運用しております。
社員数は約50名規模で、売上は約130億規模の企業様です。

お取り組み背景

本プロジェクトは、上場投資会社の子会社である副業マッチング事業の運営会社様からご相談をいただいたことからスタートしました。当社の代表は、以前よりフラクタル代表の神里と接点があり、その強みを高く評価されていました。

事業開始初期から、上場投資会社へのバイアウト(事業売却)を見据えた事業戦略や営業戦略の構築支援をご依頼いただき、長期的に伴走してきました。しかし、バイアウト後の経営統合プロセスで予期せぬ課題が浮上したことをきっかけに、事業PMI(Post Merger Integration)の役割を担い、幅広いご支援を行いました。

プロジェクトポイント

現場と経営の乖離を埋め、事業の立て直しを支援しました。バイアウト後の組織は、経営層の多くが元コンサルティングファーム出身者であり、戦略的な視点は持ちつつも、事業会社として営業を推進する必要がある現場のリアルな状況との間に大きな乖離が生じていました。この乖離を埋め、事業を立て直すことが本プロジェクト最大のポイントでした。

具体的には、1年間を通して以下の3つの施策を中心に対応しました。

  • ① 営業機能の立て直しと現場のスキルアップ

    機能不全に陥っていた営業部門の立て直しに着手しました。フラクタル代表の神里自らが現場メンバーの商談に同席し、直接フィードバックを行うことで、個々のスキルアップを支援しました。

    また、事業の立ち位置を再整理し、「誰に、どのような価値を提供するのか」を明確化。この再定義に基づき、営業戦略からマネジメント、個々の営業活動までを総合的に支援しました。

  • ② カスタマーサクセス部門の立ち上げ

    営業活動が軌道に乗るにつれ、導入後のサポート体制の課題が顕在化しました。これまでの「サポート」を「カスタマーサクセス」に昇華させ、顧客に入り込み、コンサルティングを行う方針を策定。

    フラクタルメンバーがCS責任者を兼任し、複数名で部門の立ち上げと顧客サポートを実施しました。これにより、導入後のトラブルを未然に防ぎ、顧客満足度を向上させました。

  • ③ 混乱を乗り越えるための「旗振り役」

    バイアウトに伴う社内外の混乱で、経営層は疑心暗鬼に、現場は強い不安を抱えていました。フラクタルはあえて外部の人間として、客観的な視点から正しい方針を提言。

    何かトラブルが発生しても丁寧に安定した支援を提供し続けることで、現場への安心感をつくりながら伴走しました。この役割が、経営層や現場メンバーに安心感をもたらし、事業推進の強い後押しとなりました。

成果

成果として、下記3点について価値を発揮することができました。

・営業部門の機能回復と売上増加: 営業活動が正常に機能するようになり、売上が継続的に上がる仕組みを構築しました。
・事業の立ち位置明確化: 事業の方向性が整理され、次に取るべき戦略を立てやすい強固な基盤を確立しました。
・CS部門の成功: 顧客サポート体制を「カスタマーサクセス」へと進化させ、顧客との長期的な関係性を築く土台を構築しました。

バイアウト後の混乱期という困難な状況下で、事業戦略から現場の実行支援までを一貫して担当し、クライアントの事業再建と成長の基盤づくりに貢献しました。

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