会社員時代に「この人はすごい」と思える人に、1人でも出会えたら御の字。
ましてやそれが師匠として、全部盗みたいと思える天才に出会えると、その会社に入った一番の意味になる。
社内にいなければ、同業他社でも良い。同業他社にいなければ、他業界でも良い。
他業界でもいなければ、直接的には出会えないような著名な人でも良い。
20代から30代の間に、師匠と思えるような人がいるといないのとでは、成長度合いが全く違うわけです。
師匠の考え方を丸パクリする
師匠から学ぶべき(言うなれば盗むべき)は、ものの考え方。
言ったこと、やったこと、服装から振る舞いまで、盗めるものは全て盗む。
言うなれば「思想模写」をする。脳みそを丸コピーするくらいでちょうど良い。
その人が著名人の方であれば、世に出ている書籍、インタビュー、講演動画などは全て繰り返しインプットする。
その結果、その人が過去に言ったことやったことだけではなく、言いそうなことや未来の振る舞いまでわかるようになってくる。
徹底的に1人、突き詰めて盗んだ結果、溢れ出てくる違いがある。
他の人から見ると「いやいや、どうみてもその人のパクリでは無いでしょ」と言われる部分。それがあなたの個性になる。
パクリにパクリ尽くして、それでも溢れ出る部分が個性であり、あなたの才能なのだ。
師匠からの卒業
師匠は自分の人生のステージによって変わっていくし、変えていって良い。
師匠がサボったり、自分の成長のベクトルの方が大きくなっていき、違和感を感じるようになったり、言動が完璧に一致してこれ以上学びがないかな?と思ってきたら、それは卒業が近いということ。
身近な人であれば、師匠から嫉妬される瞬間というのが必ず存在する。それが師匠からの卒業の合図。
適切な指導か、嫉妬か。その違いは必ず空気感でわかる。
僕自身も大学時代、そして会社員の時に依怙贔屓をしてもらった方から、「あ、一旦、それぞれの学びは終わったから卒業かな」と感じたことがあり、そのきっかけは上に書いたようなことだった。
もちろんとても感謝しているし、いつか恩返しをしたいと思っている。
でも、一旦、今のタイミングでは互いに離れた方が良くて、それぞれが違うフィールドで頑張って、また咲いていこうと思う瞬間が必ずあるのだ。
僕が今までの先輩たちから学んだことの恩返しは、僕が下の世代に受け継いでいくことなのだろうとも感じている。
僕自身は関わるご縁をもらった下の世代の人たちに、自分以上に大きく花開いてほしいし、そうなると嬉しいと心から願っている。
そのために僕自身がまだまだ学び続けていきたい。