「いい人材が採用できない」と嘆く経営者や採用担当は多い。
いい人材の定義によるのだが、基本的にいい人材というのは、いい人材に惹かれる。
いい人材が集まるところには、いい人材が集まってくるし、その逆もまた然り。
大事なことは、自分たちがいい人材なのか?と見つめ直すことではないだろうか。
自分たちがいい人材の集まりではない場合は、仮にいい人材を採用したとしても、すぐに辞められてしまう。
もしくは辞められない場合は、結果的に会社の足を引っ張る存在になってしまう。
街の中小企業のオヤジがよく「東大生なのに使えねぇなあ」と愚痴を(嬉しそうに)こぼしているわけだが、よくよく考えてみると、本当の意味でのエリートのいい人材を使いこなせる器がその企業と社長には無かった、というケースなのではないだろうか。
他人事ではよくわかるが、自分事になると見えなくなるのが人の性。
まずは今いる社内の顔ぶれを眺めてみよう。
この場所に本当にいい人材が集まってくれるのか?この会社に入りたいと思ってくれるのか?
自分たちの足元を見つめ事実を受容し、謙虚に10年単位でひとつずつ変化していくことから始まるのではないだろうか。
いい人材が集う会社の採用活動とは、そういうものだ。