最近よく聞かれることの1つに「今の在り方をどうやって考えたのか」ということがあります。
僕はサラリーマンを6年経験しましたが、大学の20歳〜24歳までの4年間と、大学に入学する以前の16歳〜20歳の間の4年間との、合わせて8年間もの学生時代のモラトリアム期間がありました。
僕の10代の頃の挫折経験はどこかで書いているので別で譲るとして、その8年間の間はほとんど外の世界と関わらず(それこそ就活くらい)、読書を通して古今東西の偉人たちとの対話と、自分自身との対話を通して、20代の生き方、30代以降の生き方、人生の命の使い方を定めました。
人生の大まかな時間軸と、やりたいこと、どうやったら自分自身が納得した人生を送ることができるのか?という言語化の大半は、学生時代までにほとんど終えていた。
あとは就活をして東京に出てきて、社会の波をどのように進んでいくか。その中での些細なチューニングをする程度。
フラクタルの考え方、何を大事にして企業や経営者と向き合っていきたいのか、ということは過去に言語化をしている。
今やっていることは、過去に言語化したことの答え合わせなのです。
唯一、フラクタルを始めてこの2年間でアップデートした概念というのは、自分自身が責任感を感じる範囲が広がったこと。
もともとは、自分とプラスα数人の範囲の中で、個人として人生の幸福度を最大化できれば良いかな、と思っていた。
ですがいざ事業を始めてみると、おかげさまでクライアントにも恵まれ、自分たちのやりたいようにお付き合いをさせていただき、また一緒に関わるメンバーも当初の想定よりも多かったですし、これからも増えていく。
その関わる人たちの事業や人生に対する(僕の勝手な)責任感を感じるようになりました。
責任感の範囲が広がったということですね。
自分の名前で世の中で勝負することを目指し、気づけば自分の名前よりも「会社と事業の名前」の方が大事だと感じるようになった、という点が想定外のことでしょうか。
そういう思いがけないこととの遭遇もまた、良いものですね。